2026-05-14
優しい空間
時折足を運ぶスーパーの入り口に貼られた注意書き。



見上げると、今年もつばめが一生懸命子育てをしています。
可愛いイラスト入りの受け皿(?)は店長さんのお手製だそう。
お客様がふと足を止め、巣を見つけた瞬間笑顔になる優しい空間です。
ツバメは秋になると東南アジアへと渡り、翌春に再び日本へ帰ってきますが、その際、前年とほぼ同じ地域や場所を選ぶ習性があることがわかっています。とくに「安心して子育てできる条件が揃う場所」には戻りやすい傾向があり、これを「繁殖成功の記憶」と呼び、鳥類学の分野でも確認されている行動パターンだそうです。
ツバメが何もないところに泥や藁を新たに重ねて一から巣作りをすることは少なく、前年に作った巣や壊れかけた巣の跡をベースに補修して、再利用していることが知られています。ツバメ社会では場所取り競争が日常茶飯事、人気の巣は早い者勝ちで乗っ取られてしまうこともあるとか。
科学的なデータでは、別のツバメが前年の巣を使っている可能性の方が高いとされていますが、毎年同じ巣を見守る人間としては「今年も帰ってきたんだね」と信じたくなるもの。秋には全員無事に巣立ってくれることを祈ります。

